憂鬱な状態が続いているので医者に相談。
「今まで毎日お風呂やシャワーを浴びていたんですけどそれすらも億劫になってきて二、三日入浴しないことが増えてきました。いや、汚い話で申し訳ないんですが。もちろん昨夜はシャワー浴びましたから安心して下さい」
「ふむふむ」とうなずきながらディスプレイを見ながら俺の症状を記録するためにキーボードを叩く医者。
その間、所在ないのでリノリウムの床を眺める俺。気がつけば、医者が俺の表情を盗み見ている! 何か精神科医っぽいぞ。いや精神科医なんだけど。
「調子いいときはいいんですよね。何でも出来る感があってオラオラみたいな。このまま就労出来そうな気になってくるんですけど、翌日になるとどんより感があってなぜかお葬式に出たような悲しい気持ちになって何もする気がなくなるんですよね」
「家にいるときは何している?」とメガネの奥から鋭い視線の医者。
「憂鬱なときは何もしてないですね。横になっているときが多いかな。時間がもったいないから本を読もうと思うんですが集中力が続かない。テレビもあまり見ないし見る気力がないです。ハイになっているときに本も映画も一気に見る感じですね」
「作業所には行っているの?」
「何とか。でも早めに帰ってきたりすることが多くなっています」
「サッカーは?」
「風邪ひく前はやっていました。サッカーにしてもジムにしてもやるとハイになっていいんですよね。数時間後には憂鬱になるんですが。それが嫌でずっと続けていたら身体を壊すし。ただ、怪我の功名というか体調崩して風邪をひいたおかげで不眠は治りました」
「消えたくなるような気持ちになったりはする?」
「う~ん、死にたい感は生まれますけどこのままじゃ終われない気持ちもあってそれらがぶつかり合っているような状態です。信仰というかスピリチュアリズムの影響もあって世の中に貢献してから死にたいですね」
「君ならできるよ。博識だし頑張っているし。ただ、お風呂に入る気力がないとか活字を読めないというのは気になるね」
「まさか鬱病とかそんなんじゃないですよね?」
「今飲んでいる薬は鬱病の患者さんにも処方されるものだからねえ。取りあえず、朝晩服薬していたのを朝昼晩にしてみようか。それで様子を見てみよう」
「そうですね」
パニック障害と鬱病の2トップだったらマジで嫌だな。